長崎性教協の出前性教育・出前講座と座談会(心とからだ応援隊)のご案内 

 性をめぐる状況は厳しく、十分な学校性教育が進まないうちに、アダルトビデオ等の過激で無責任な情報が性の教科書になってしまっているような状況があります。性暴力の問題、多様な性をめぐる人権の問題、しっかり根付いてしまっている男尊女卑の意識など、問題は山積しています。

  

🍀性はきわめてプライベートであるからこそ、自分の性器の名前や働き、清潔にする方法、生命誕生との関連、心やからだの変化、性の危害からの身の守り方などを、しっかり学習する必要があると考えます。さらに様々な性の問題を考えていく必要があります。

 

🍀私達のホームページには、「ネットからの性の学び」として良質の性の情報をリンクさせていますが、まず基本的なことを、具体的な教材も使って一緒に学習できれば、理解が深まり、自己決定の助けになるのではないかと思い、2019年より出前授業を始めました。

 

🍀これまで学童クラブ、児童養護施設、公立中学校、大学生や大人集団に向けた講座と座談会、放課後等デイサービス勤務の指導員さん達への講座と座談会などを実施してきました。

 

🍀気がけていることは、実態把握と共通理解です。子どもへの性教育の時には、まず指導員さんや保護者に内容と学習のめあてを示し、大人にも子どもにも事前アンケートをとり、学習内容に活かします。学習後は、感想を書いてもらい、その場で学習内容のプリントを持たせて保護者にも感想をお願いします。感想をまとめたプリントも渡し、気になる子については指導員さんに知らせ、相談します。関係する大人達が共通理解しながら、子どもを見守っていけたらと思っています。出前には2~3人で伺います(退職した養護教諭や教諭などで、代表の開業助産師も同行)

 

🍀これまでの出前性教育のテーマと主な内容(手作りの布製模型も使いながら)

 1.心とからだを大切に・・・性器の名前と働き、性器を自分で清潔にする方法、プライベートパーツ(口・胸・性器・おしり)は特に

  きわめてプライベートな所,自分で大切に守りたい。いろいろな場面で困った時の合言葉を覚えておこう!と「ノー・ゴー・テル」を

  必ず話しています。小学生にも嫌らしい性情報が入っていることは、指導員さんや保護者からのアンケートから見えてきています。

 

2.大人に近づく心とからだ・・・外から見えるからだの変化(男女似たところもいっぱい)、射精と月経について、わかりやすく。

  無責任な性情報とは違う豊かな性の関係を伝え、実際に役立つ情報を丁寧に話しています。

 

3.わたしたちの誕生 ・・・手作り教材を使ってわかりやすく!私達は、母親のからだの一部なんかではなく、ひとりの独立した人間と

  して逞しく大きくなって生れてきました。自分でできることは頑張り、出来ないことや困った時には、大人に相談することが大切。

 

4.「同意」ってだいじだね・・・・絵本「はじめに聞いてね、こちょこちょモンキー」の読み聞かせを通して、相手は喜んでいると思

  い込んでいたことが、実は相手を傷つけてしまう場面がけっこうあることに気づかせ、「行動する前に相手の気持ちを確かめる」こ

  との大切さを学習。サイコロゲームを通して、「同意」をとる練習。嫌と言っていいし、他の提案をしてもいい。はっきり返事して

  くれなかったら、それはYESではない。嫌といわれても怒らない。人格を否定されたわけではない。人それぞれ泡のような透明の境界

  線(バウンダリー)があるイメージで、勝手に乗り越えないことが相手を大切にする行動。昔からみかける「ズボン下げ、かんちょ

  う、スカートめくり、性器タッチ、むねタッチ、おしりタッチ、むりやりのキス、大人からの嫌なタッチ」など、された方はとても

  傷つくのに、見過ごされてきた現実があります。「口・胸・性器・おしり」は特に大事なプライベートパーツとの認識を大人も身に

  着けたいもの。子どもと遊んでいる時も、子どもが「いやだ!やめて!」といったら大人はやめる。「いやだ!」という言葉には力

  があること、子どもの気持ちを大切にする大人でありたい、といった内容の通信を渡しています。

 

5.中学・高校生向け「性について学ぼう」・・・性への関心、恋愛へのあこがれなど、生徒の気持ちに寄り添いながら、必要な情報を

  届けたい、アンケートを通して生徒の考えを共有しながら、月経や射精のしくみを妊娠と関連しながら学習し、慎重な性行動の大切

  さも感じ取らせたい、との思いで行っています。長崎性教協のHPからも学んでほしいと案内しています。

 

6.大学生に向けての講座や座談会

  大学生には、NHK放送「セックス・若者たちの本音~世界のミレニアル世代調査結果(ポルノ情報が教科書のようになっている実

  態、良質の性情報に出会えず、困り果てているような実態が明らかに)をプリントにまとめ、長崎性教協のHP活用を宣伝しました。

 

7.大人の方たちに向けた講座や座談会

  ジェンダー平等・性の多様性について、テレビの録画や書籍やネット等からの情報をまとめプリントにして、話題提供。高齢の女性

  が多かったのですが、大変好意的に受け止めていただきました。

 

8.放課後等デイサービス(11か所の事業所ある所)に勤務されている指導員さん方とのオンライン座談会

  質問や困っている事を事前に記入してもらい、それに答える形でプリント作成し、事前に読んでおいてもらい、当日の座談会となり

  ました。子ども達への出前は、遠くて多数の事業所のため無理では、と思い指導員さん方での性の学習に向けて、協力しています。

 

*これまでの出前は上記のような感じですが、他のテーマでも構いません。気軽にご相談ください。大人も性教育を受けたことのない人がほとんどです。大人自身が、いろいろな性に関する絵本やマンガ、HPに集めた良質のネット情報の読み合わせをして、話し合うのもいいですね。障がいを持った子どもさんへの性の学びについても話し合えたら、と勉強を深めている所です。長崎性教協としては、いろいろな方との話し合いを通して学びを深め、力になれたら嬉しいな、と思っています。どうぞ気軽に声をかけてください

 

      出前性教育 1コマ(約1時間)3000円で別途交通費をお願いしています。

         プリント類はこちらで印刷

 

    連絡先:長崎性教協連絡メール naseikyokyo@yahoo.co.jp         

     電話 0957-25-5018     090-5291-9843(事務局 村瀬恵美子)