7月定例会報告本年度 第5回目)

 

2020年7月18日(土)の定例会も、コロナ感染予防を徹底しながら開催しました。

窓や廊下のドアを開け放し、消毒した部屋で、机椅子を離し、マスクやフェイスシールドをつけて、話し合いました。

 

コロナのために5月の定例会はお休みでした。久しぶりの定例会を楽しみにしていた会員ですが、落ち着いてきたかと思えた長崎県にも感染者の報告が!医療関係者や市役所勤務の会員からは、泣く泣く欠席の連絡でした。

しかし、佐賀県在住の会員は、自分の車を運転し、初めての参加をしてくれました。なかなか参加できない長崎在住の会員も、この日は日程がとれたと、参加してくれました。少し遅れてきた人も含めて9人の参加となりました!

 

1.出前性教育の検討 「私たちの誕生」について、模擬授業形式で提案

 昨年の夏休み、2つの学童クラブに出前性教育をしました。「心とからだを大切に」というテーマで学習し、大変好評で、その続きをまた2つの学童ですることになりました。しかし、諫早市でのコロナ感染者の報道があったため、学童の夏休みの対外的な行事が全てできなくなったため、諫早の学童出前性教育は冬休みに延期になりました。佐世保の学童は9月土曜日の予定になっています。

 

 昨年の学習内容・・・●からだの部位と働き(おっぱい、おへそも含めて) ●男女で違う所の名前と働き(命は限りがあるけれど、新しい命を生みだせるしくみがある。性器はそのための大切な器官) ●パンツの中を清潔にする方法(トイレやお風呂で) ●心とからだを守る方法(ノー・ゴー・テルの合言葉 嫌だ!逃げる!信頼できる人に話す!) ●自分のからだは、自分のもの!まわりの人に大事にされながらも、だれかのものではなく、自分のもの!特にプライベートな部分は、自分で守れるように学習

 

 「私たちの誕生」

★学習目標:自分はどこから来たのだろう?という問いは、誰もが思う自然なこと、自分のルーツを知りたいのです。しかし、子どもの問いに対して、戸惑ってしまう大人は多いもの。受精卵だった子どもの立場に立って、命の誕生のしくみを伝えたいものです。今は両親と一緒に暮らす事のできない事情の子どもや、さまざまな事情を抱えた子どもがたくさんいるけれど、懸命に育ててもらっている自分を感じとらせたい。そして、お母さんのおなかの中にいる胎児の時でも、独立した人間として逞しく生きていた自分に気付かせたい。とても嫌なこと、困ったことが起こったら、わかってくれる人に相談することが大事で、遠慮する必要はない。相談できる人は勇気のある強い人だと伝え、心に嫌な事をしまいこまないで、できるだけ楽しく元気に過ごしてほしいと願う私たちの気持ちを伝えたい。

 

★手作りの妊婦人形や赤ちゃん人形、子宮などの布製模型、絵や文字の掲示物や産声など、教材教具を工夫しながらの授業を目指したのですが、ホワイトボードの不足に対応する方法や、教材教具も改善の必要があると反省しました。練習不足でモタモタしてしまいましたが、想いはちゃんと通じたとの参加者の声があり、大人対象でも勉強になると言われました。早速、子育てサークルへの出前授業の話も出ています。今後、練習を積みより良い出前性教育ができるように頑張ります。

 

2.性教育についての情報交換

 平山由美子さんは、社会福祉法人「長崎いのちの電話」からの依頼を受け、春の公開講演の無料動画配信(私たちのHPのネットからの性の学び③性暴力 にも掲載)に協力されたのですが、これをきっかけに講演依頼が増えておられるようです。平山さんは、長年性暴力支援に携わってこられたのですが、性教育の必要性を痛感されており、小学校の親子に対する性教育や学童からも性教育の講演依頼があるそうです。みんなで協力していけたらと考えています。

 

 諫早市の養護教諭の参加者からは、自分はできる範囲で性教育に取り組んでいるが、他の学校では、なかなか性教育が進んでいない実情が語られました。朝日新聞の痛ましい性暴力の記事を持参してくれました。「なにが起こっているかわからなかった。自分を守るすべを知らなかった。あの頃の自分は無力だった・・・」いまもフラッシュバックに悩む40代女性。「だれかが気づいてくれるか、体の大切な部分は誰にも触らせない、触らないというルールを小さい時からきちんと教えてもらっていたら、状況は変わっていたと思う。私は何も知らなかった。身を守るための教育は絶対に必要だ」。女性はここ数年カウンセリングに通っているとのこと。ほんとに性教育が必要です。そして、最近の事件で、どうにか大人に訴えることのできる子どもはいるのに、大人側が対処できずにいる実態があるようで、歯がゆい気持ちでいっぱいです。どうにかしなければ‼ 

 

*2019年度の定例会は今回まででしたので、来年度2020年度に向けた会員継続を参加者にはしていただきました。

会計年度は、8月から7月までです。東京の本部に一人5,000円、長崎に1,000円合わせて6,000円が年会費になります。詳しくは、このHPの会則をご覧ください。

会員の皆様はぜひ継続を、会員でない方も加入をお考えください! 

連絡先は、事務局の村瀬恵美子へ(電話fax0957-25-5018  携帯090-5291-9843)

 会費の振込先

  ゆうちょ銀行 店名七六八 店番768 普通預金 口座番号2249936