9月定例会報告 (第1回)
2019年9月28日(第4土曜日)は、2019年度第1回目の定例会でした。新体制になって2年目最初の会議で、総会も開きました。
いつも参加してくれる会員数名から、用事ができて参加できなくなった電話をいただき、心配していましたが、代表の中村まり子が声を掛けていたおかげで、初めてお会いする助産師さんや保健師さんが6名も参加してくださり、会員11名と合わせて、総勢17名で話し合いました。
1、総会
2018年度(8月~7月)の活動報告、決算報告、2019年度の活動方針と事業報告、予算案について協議し、すべて了承していただきました。詳しい内容は、次の「長崎性教協だより」でお知らせします。2019年度も「出前性教育」に取り組み、3月8日(日)には、長崎セミナーを開催したいと準備中です。あの有名な村瀬幸浩先生をお呼びして、講演していただく予定です。このHPの「ネットからの性の学び」にも村瀬先生はたびたび登場!たくさんの講演、書籍、テレビ等にも出演!と大活躍です。とてもわかりやすく話してくださいます。是非みなさん参加してください。
2.第38回全国夏期セミナー近畿大会in京都 参加報告(中村まり子、村瀬恵美子)
記念講演は、前川喜平さんで、テーマは「個人の尊厳に立脚する教育」
個人の尊厳については、憲法にきちんと定められていることを、具体的に再認識していきました。制定当初は不十分だった認識も70年の間には、世界的にしっかり進化。日本も少しずつ進化していたのに、21世紀に入った途端に変になっていきました。2003年の七生養護学校事件発生。教育に対する不当な介入に対しての裁判(こころとからだの学習裁判)で、2013年にやっと学校側が勝訴しました。2006年には教育基本法が変わりました。2018年3月、東京都議会議員の性教育内容への不適切発言があった時は、「指導」は行われず、これまでの性教育ができるようになりました。「学習指導要領は最低限のことしか書いていないのだから、必要な性教育はどんどんやっていい」と2017年まで、文部科学省事務次官だった前川さんは力強く言ってくださいました。
シンポジウム「あらゆる暴力を乗り越える包括的性教育の希望」 関口久志、徳永桂子、浅井春夫さん
★性被害の視点で暴力を見る。加害の子も被害体験のある子が多い。ジェンダー文化の改革と乳幼児期からの性教育の具体化が必要。
理論講座講座『国際セクシュアリティ』を実践につなげる。 田代美恵子さん
2日めの分科会報告も、とても素晴らしいものでした。会員には「長崎性教協だより」と共に郵送しますので楽しみにしていてください。
3.第38 回 日本思春期学会、学術集会報告 8月24日~25日東京にて 参加報告(中山安彩美、中村まり子)
1、おとこのこに知ってほしい、オトコになるための必須知識 2、思春期における月経前症候群の現状と対策
3、がん教育とHIVワクチン問題~今思春期学会がなすべきこと~ 4、母親が男児に性教育を行うことの困難さの要因
5、男児への性教育の開始時期に対する母親の意識
4、横浜苗場保育園における性教育(中村まり子)報告
5、親子で学ぶ性のはなし(中山安彩子)報告
6.夏休みの長崎性教協出前性教育については、簡単に報告。11月の定例会で詳しく報告します。
💛 どれも素晴らしい夏休み研修報告でした。会員には詳しい資料を郵送予定です。
💛 はじめて参加された方も、盛りだくさんの報告に圧倒された、勉強になった、と刺激を受けられていました。
💛 これから性教育に本格的に取り組もうと思われている方には、相談してくださると、長崎性教協として協力できる分があるかもしれ ません。気軽にお声かけください。性を学ぶことで、人生がより豊かになっていきます。きちんと学んだ性教育指導者が増えていくことを願っています。