11月定例会報告(本年度 第2回め)

 

2019年11月23日(土)は、本年度2回目の定例会でした。

今回は、佐世保方面の会員からの要望もあり、佐世保市相浦地区公民館で1時から3時までの予定が、盛り上がって4時までの学習会になりました。会員10名に加え、会員外の参加が6名あり合計16名で、うち男性2名の参加で話が広がりました。

今回の内容

学童クラブにおける出前性教育の報告」を通して性教育について話し合いました。

 

1. 出前性教育の模擬授業

 ★事前に、授業に沿ったアンケートを子どもに実施。学童指導員さんや保護者さんにもアンケートで、子ども達の日頃の様子を調査。

 

1時間目は、学童全員一斉に、「心とからだを大切に」というテーマで、性器も含めたからだを清潔に大切にすることについての学習。

① からだの部位と働き(体についている目、鼻、口、耳、眉毛、まつ毛、つめ・・・・そして、おっぱい、おへそ) 

② 男女で違うところがある。男女の特徴ある「性器」。しかし、胎児の頃は男女同じ形の頃もあって、元は同じ! 

  おしっこを出す所の形が違うから、おしっこの仕方が違う

男の子 最近では男子も洋式トイレにすわってする子も増えていて、性器をきちんと持って、包皮は体の方にひいて尿を出し、しっかり振った後、包皮を戻した性器をパンツに戻すという一連の動作がうまくいっていない様子が感じられました。お風呂でも、包皮をひいて洗うことの大切さについて学習しました。性器に垢などがたまってのトラブルを起こすのは、子どもだけではない現実!

 便を出す所は肛門。きちんと拭く。便には大腸菌がいるので、お風呂の浴槽には、手足とおしりを洗ってから入るエチケット。

 さて、性器の丸い二つの袋、金玉と呼んでいる所は、どんな働きがあるのだろう?精巣と言って、命のもと精子がいっぱい作られるようになる所。とても柔らかくて傷つきやすいので、人の精巣をけったり握ったりするなんて、とんでもないこと。(男性器模型)

 

女の子 尿の出口は、男子のホースのような形ではないので、すわっておしっこ。トイレットペーパーでていねいに吸いとる。女子にも肛門があ

る。そして、あと一つ、尿の出口と便の出口の間に出口がある。女の子の性器(ちつ)は、赤ちゃんがおなかの中にできた時、出口になる所。女の子は3つの出口が近いので、大便の後は、後ろか横に向かって拭き、大便の中の大腸菌が他の出口に入らないように気をつける必要がある。お風呂でも、床にべたっと座らないで、やさしく洗う。

 男子に精巣が2つあるように、女子にもおなかの中に、命のもとになる卵子がいっぱい入っている卵巣が2つある。(女性器模型)

 

★このように、性器は命を作り出すことと関係ありそう!事前にアンケート取りました。「命を大切にと言われたことは?」「命はどこに?」「命はずっと続くと思う?」わずかながら、命はずっと続くと答えた子もいました。からだは死んでも思い出は残る!そして、新しい命を作り出すしくみが、からだには備わっていて、大人になって急にできるのではなく、生まれた時から準備されている。

 

③ 心とからだを守る方法

 嫌だなあと思う事に出会った時、自分を守るための合言葉・・・・

 「 ノー(嫌だ!)ゴー(逃げる)、テル(大人の人に話す)」

 これまで、うっかりスカートめくりやズボンさげをした人ももうしませんね。そして、大人の人だったらいいだろうと思って、胸や性器を勝手に触ったらいけませんね。大人だって、相手が子どもであろうと、嫌なものは嫌!気を付けましょう!

 

④ 「あなたのからだは誰のもの?」

 事前アンケートで、数人ながら、パパママのもの、家族のものなどといった回答もありました。勿論、多くの人に大事にされながらも、「自分のからだは、自分のもの」との認識を意識的につけていきたい。親子関係や男女関係が、「支配被支配の関係」「依存関係」

になってしまうと、悲劇的です。子どもの自立に向けて、大人は援助していきたいものです。

 

2時間目 5~6年生のみ 大人に近づくからだ

① 子どもの身体から大人の身体へ変わっていくのはホルモンの働き

 脳にスイッチが入って、男性ホルモンや女性ホルモンという透明の液体が体中をめぐって、少しづつ変わっていく。

② 声変わりや胸のふくらみ、性毛やわき毛など毛深くなり、性器も発育する。男女はホルモン量の差があり、違いもあるが、似たとこ

 ろもあって、乳首がちょっと痛くなる現象は男子にもあり、自然になおる。早い遅い、大きい小さいといった個人差はあたり前!

男性の射精・・男性器から白くとろっとした液体が2~3㏄勢いよく出てくる現象。自慰、遺精、夢精などで始まる。新しい命を作り

 出すためには、精子を卵子のそばまで届ける必要があり、女の人の中で射精するのは、責任のとれる大人の行為。射精は、自分でコン

 トロールできるようにならなければならない。性器を触ったり、射精する時は、自分だけのプライベートな場所と時間を考えて出来る

 ように成長してほしい。射精が起こったら、大人に近づいた印。学習の機会のなかった男性の中には、汚い、嫌らしいものとの認識を

 持ってしまい、行動にも影響された人がいる。

 ④女性の月経・・・約1か月に1度5日位、女性器から赤い血液のようなものが出てくる現象。月経血は合わせて100㏄位になるので、ナ

 プキン等を当てる。子宮では毎月、受精卵が来たときのために子宮の内膜が厚くなるが、不要になると少しずつ出される。初めは茶

 色っぽいものが少しだったり、不規則だったりする。その頃「おりもの」と言って、ちつから白っぽい液体がちょっぴり出て、性器

 を守ってくれるようになる。月経はちょっと大変だけど、まわりの人に相談したり、本などで勉強したりしながら、できるだけ快適に

 過ごしてほしい。

性情報の見分け方

 事前アンケートから、性についての嫌らしい暴力的な情報が、子ども達の中にも入っている状況が感じられました。

 ネットや雑誌、マンガ等で嫌らしく表現されているものは、本物ではなく、金儲けのためにつくられたもの。本来性は、人と人とをつ

 なぐ、あたたかくて幸せにしてくれるもの。多くの夫婦や恋人達は、素敵なふれあいになるよう努力している。嫌らしいことではな

 い。これから大人に成長していくみんなは、暴力的な嫌らしい情報ではなく、おうちの人や先生たちがすすめる絵本やマンガで、性に

 ついての学習を深めてほしい。

 

 2.出前性教育実施後の子ども達の変容

 

💛 家に帰って、おしっこの仕方や性器の洗い方などを親に話したり、兄弟姉妹で教え合いっこしたり、「ノー、ゴー、テル」の合言葉

 を得意気に教えてくれたり。そして、性器をさわるような嫌なことを、友だちに対しても、大人に対してもしないようになったり、私

 たちが勧めた素敵な絵本「あっ!そうなんだ!性と生」を親や学童指導員さんと一緒に読もうとしたり。高学年は異性に対して、親に

 対して、思いやり のある態度が見られるようになったりと、嬉しい報告をたくさんいただきました。どちらの学童でも、性を嫌らしい

 暴力的なものと捉えているような言動がありましたが、真剣に語っていけば、ちゃんと伝わるのだなあと思いました。保護者さんにも

 指導員さんにも大好評でした。勿論、まだまだ未熟な指導でしたので、今後も努力を続けながら、出前性教育に取り組んでいきたいと

 考えています。

 

3.定例会参加者との話し合い

 養護教諭や教諭が多い中、性犯罪被害者支援の仕事をされている会員が、とても喜んでくれました。こういった性教育が、とても大切だと痛感している。頑張ってほしいと。そして、若い男性教諭も、その性教育の質の高さを感じてくださり、嬉しかったです。そして、いろいろな人から学校現場の現状が語られ、ますます性教育の必要性を感じ、みんなで頑張ろう!と思った、とても素敵な学習会でした。